水を飲むと痩せるの？水を飲むダイエットをご紹介！

ダイエットには水がいい、という話はよく聞きますよね？モデルさんが美の秘訣としてたくさんお水を飲んでいると雑誌やテレビで公言していることもありますよね。

痩せたいならこまめに水を飲むように、と言われたことがある方もいるのではないでしょうか？今日はダイエットと水の関係についてお伝えしていきます。

 

身体の中の水分量

私たち人間の体はほとんどが水でできています。性別や年齢などで差はありますが、胎児では体重の約90パーセント、新生児では約75パーセント、子どもでは約70パーセント、成人では約60〜65パーセント、高齢者では50〜55パーセントを水が占めています。

高齢者は加齢に伴い筋肉量が低下し、筋肉が蓄えている水分が減少するため、身体の水分量が若いときよりも約10％少ないと言われています。喉の渇きも自覚しにくく脱水症状に陥りやすくなっているため、より意識して水分補給を行う必要性があります。

 

代謝には水が不可欠

栄養素は水に反応して分解される

栄養素は体内ですべて水に溶けた状態で消化吸収、運搬されます。糖質、脂質、タンパク質が消化されるときには、消化液に含まれる水に溶けて消化酵素の作用を受けます。中性脂肪はいきなり水には溶けませんが、水と油の両方になじむ胆汁の助けを借りて最終的には水に溶けます。

水に溶けた栄養素に消化酵素が作用すると、栄養素は水と反応して分解されます。これを「加水分解」といいます。

このように体内でおこる多くの化学反応は「加水分解反応」なのです。そのため水が足りないと代謝がスムーズにできなくなり、疲れやすくなり、ダイエットの妨げにもなります。逆に水をこまめに飲んでいると代謝がスムーズになるためダイエットの助けになり、疲れにくくなるということです。

 

ダイエット効果も促進される

脂肪を分解して使うためにも水が必要となります。細胞内が水で満たされることにより体脂肪の分解が促進されたという研究結果も出ています。（※１）また水を飲むことで、筋肉にしっかりと血液が送り込まれ、効率よく筋肉量が増えます。

さらに水を飲むことにより、ANP（心房性ナトリウム利尿ペプチド）という利尿を促すホルモンが活性化されます。このANPが活性化されると褐色脂肪組織が刺激されエネルギー消費を増やしてくれるのです。

 

水は肌の潤いを保つ

お花や観葉植物にお水をやらないとシワシワにひからびてしまいますよね？それと同じように、肌も水分がたりないと潤い不足になってしまいます。肌に化粧水などで水分を補給しても届くのは角質層まででその奥にまでは入りません。お肌を土台からしっとりとさせるにはきちんと水分補給をすることがおすすめです。

また肌の新陳代謝にも十分な水が必要です。水を補うことで細胞の中の老廃物が排出され、細胞に必要な栄養が入りやすくなり古い細胞から新しい細胞へとターンオーバーが促進されます。ダイエットで「老けた感」を出したくない方はこまめな水分補給はマストと言えそうです。

 

一日にどのくらいの水を飲めばいいの？

１日に1.5ℓ～2ℓくらいの水が必要といわれています。しかし、いきなり無理して飲むことはありません。一度に少しずつでも構いませんのでこまめに飲むようにしていくと良いでしょう。

 

水分補給に適した飲み物

コーヒーや紅茶などで水分摂取をする方がいらっしゃいますが、カフェインの利尿作用により逆に体内の水分不足を引き起こしやすくなります。水分補給には水が一番ですが、水は飲みにくいという方はノンカフェインの麦茶やカフェインレスのハーブティーなどでもOKです。

またお酒はアルコールを分解するために身体の水分を使ってしまいますので、水分補給にはなりません。お酒を飲む場合は飲んだお酒と同量の水分を摂取すると良いでしょう。

 

水中毒はおこらない？

一気飲みなどで何リットルも一度に水を飲むようなことをしなければ「水中毒」の心配はまずありません。水中毒というのは体内のミネラルバランスが一気に崩れることから起きる状態です。何か内臓に疾患を持っていて水分を制限されている方でなければ水を多少飲み過ぎたからといって特に問題はないでしょう。

 

まとめ

いかがでしたか？毎日何気なく飲んでいるお水は実は身体にとってたくさんの重要な働きをしてくれているのです。特に代謝をスムーズにすることはダイエットの重要項目。是非意識してこまめに水分補給を行ってみてください。今までコーヒーばかり飲んでいたという方は、お水もしっかり取り入れてみることをおすすめします。

 

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※1：
Effects of changes in hydration on protein, glucose and lipid metabolism in man: impact on health
European Journal of Clinical Nutrition (2003) 57, Suppl 2, S69–S74. doi:10.1038

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