冬でも紫外線対策はしっかり行いましょう！40代からの紫外線対策とは？【UVカット】

 

皆さん、冬の紫外線対策はしていますか？実は冬は乾燥しているので、お肌にとっては厳しい季節。その上に紫外線を浴びてしまうと一気に肌の老化が進んでしまうことも・・・

 

冬もしっかり紫外線対策をして、美肌を保ちましょう！

 

紫外線対策は一年中必要！

 

 

夏と違って日照時間が短くなり、日差しがあまり強くない秋冬はついつい油断してしまいがち。夏は日焼け止めをこまめに塗りなおしたり、日傘をさしていたという方も秋冬の紫外線対策はおろそかになっていませんか？

 

確かに紫外線量が一番多いのは５月～９月くらいまでで、その中でも最も紫外線量が多いのが７月と８月です。しかし実は隙だらけの秋や冬こそ肌にとって危険だったりするのです！

 

紫外線にはUV-AとUV-Bがありますが、特に冬に気を付けたいのはこのUV-Aなんです。［3］［4］

 

UV-Bは夏に比べ冬は約5分の1くらいまで減るのですが、UV-Aは夏に比べても冬は2分の1程度と変動量が少ないため、冬でも十分な紫外線ケアが必要です。

 

 

肌にダメージを与える紫外線UV-AとUV-Bの違いとは

 

 

紫外線は、波長の長さによってUV-A（紫外線A波）、UV-B（紫外線B波）、UV-C（紫外線C波）の3つに分けられます。UV-Cはオゾン層に吸収されるため、地表には届きません。私たちの肌に悪影響をもたらすのは、UV-AとUV-Bの2つですが、それぞれが人の肌に与える影響には実は違いがあるのです。［1］［2］［3］

 

UV-A

実は地表に降り注ぐ紫外線の約９割を占めるのはUV-Aです。波長が長く、雲や家の中・車の窓ガラスも通り抜けて肌にも到達するため「生活紫外線」とも呼ばれています。UV-Aを浴びると、肌はゆっくりと黒くなり、シワやたるみの原因となります。［1］［2］［3］［4］

 

UV-B

波長が短いのがUV-B。屋外での日焼けの主な原因となるため「レジャー紫外線」とも呼ばれます。UV-Bは波長が短いため、真皮には到達しませんが表皮に赤く炎症を起こし、メラニンをつくらせ、シミや色素沈着の原因になります。夏場の肌がジリジリするような日差しは主にUV-Bの仕業なのです。皆さんが特に気にしているのはこちらの紫外線ではないでしょうか？［1］［2］［3］［4］

 

 

対して、冬の主な紫外線はUV-Aですので、窓ガラスを透過して家の中にも入ってきています。夏はしっかり紫外線対策をしていたためUV-AもUV-Bも防げていたかもしれませんが、冬は意外と油断してしまって何もUV対策をしていない、という方もいるのではないでしょうか？

 

下の図を見てみましょう。UV-A（紫外線A波）のほうが真皮層まで到達していますよね？これが原因となりシワやたるみを引き起こしてしまうのです。

 

また、年齢を重ねた肌ほど抵抗力が弱くなるため、UV-Aによって肌細胞の老化が起きやすくなることがコーセー等の化粧品会社の研究によって明らかになっています。また、UV-Aがもたらす光老化は、硬くゴワゴワした肌になり深いシワができることが特徴です。［3］［4］

 

つまり、４０代以上の方はより紫外線対策が必要になるということ！

 

 

日焼け止めの表記

 

 

日焼け止めのパッケージにSPF50+/PA++++などと書いてあるのを見たことがありますよね？

 

・SPFとは

「Sun Protection Factor」の略で紫外線B波（UV-B）を防ぐ指標として使われます。数値が高いほどUV-Bを防ぐ効果があります。現在のところ、SPF50+という表記のあるものがUV-Bを防ぐ効果が一番高いです。［5］

 

・PAとは

「Protection Grade of UV-A」の略。紫外線A波（UV-A）を防ぐ効果の程度を表す指標です。+が多いほどUV-Aを防ぐ効果が高くなっていきます。「PA++++」が現在UV-Aを防ぐ一番効果の高い指標となっています。［5］

 

 

まとめ

 

 

いかがでしたか？

 

紫外線について知ると、一年中紫外線対策が必要というのがよくわかりますよね？若々しい肌を保つためにも夏だけではなく冬もきちんと紫外線対策を行っていきましょう。

 

ついつい日焼け止めを忘れてしまう、という方は朝の乳液をUVカットのあるタイプに変えてみたり、UVカット加工が施されたカーテンや窓に貼るUVカットフィルムなどを活用するのもおすすめですよ。一年中紫外線対策を怠らずに美肌をキープしましょう！

 

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参考文献

［1］紫外線と皮膚色素との関係　特に作用ならびにその機序について　山本 達雄　東京大学医学部皮膚科教室、日本皮膚科学会雑誌 78(3), 187, 1968　公益社団法人 日本皮膚科学会

［2］公益社団法人　日本皮膚科学会　皮膚科Q＆A　日焼け 

［3］皮膚科医が考えるアンチエイジング : 皮膚老化の予防法と対応について 須賀 康 SUGA YASUSHI 順天堂大学医学部皮膚科学講座 順天堂医学 52(3), 429-436, 2006-09-30 順天堂大学

［4］光老化 上出 良一 東京慈恵会医科大学附属第三病院 日本皮膚科学会雑誌 122(14), 3717-3723, 2012 公益社団法人 日本皮膚科学会

［5］日焼け止めの科学　Science of Sunscreens.　浅野 新　ASANO Hajime(株)コーセー基礎研究所　Division of Fundamental Research, KOSE Corporation；表面科学 15(7), 473-478, 1994　公益社団法人 日本表面科学会